昌利紙工業では製品だけではなく、仕事のやり方も品質と位置付けています。
製品の品質管理
目次
製品の品質管理は受注段階から始まり、製品の製造段取り、納品までとしています。特に近年のお客様からの品質に対しての要望は非常に高いものであり、製品の品質管理については最重要項目として位置付けています。
受注確認
昌利紙工業の受注体制は電話、FAX、メール、商談で行われています。営業部は2014年に廃止しており、受注窓口を統一いたしました。これは営業マンが多くいればいるほど、品質の情報を現場に伝える際に混乱が生じ、品質が安定しないためです。
枠取り依頼
仕様が決まった案件に対して仕様確認を電話、FAXを通じて確認いたします。
スケジュールが決まった段階で正式に現場との調整をします。
どの機械を使って製造するかはこの時点で決定します。製本では機械取りの段取りは売り上げに直結する部分ですので、幹部ミーティングで打ち合わせをしています。機械の選定も重要ではありますが、作業は人が行います。そのため向き不向きなどスキルも瞬時に合わせることも必要です。一見、枠取りというと納期と物量が先行しパズルをしているように思われがちですが、作業性、効率などすべてを瞬間で判断することは段取りの品質ととらえています。
受注台帳
受注が決定すると、スケージュールを組み担当者が台帳に必要な要件を記入し、経理部まで共有します。台帳はPCでの独自ソフトのため外部からの侵入はできない仕組みとなっています。そして仕事が終わって納品完了のタイミングで手書きの納品完了ファイルに記入し経理が確認しご請求をいたします。
品質ミーティング
品目を取り出し、仕様の確認を行います。この際に必要な情報を集めることが工務の仕事です。
必要な情報とは
- 刷り本入れ日
- 仕様の詳細なこと(パレット・梱包指定・ラベル貼り位置など)
- 引き取りのタイミング
- 納本分の発送
実際に作業前にこの情報を仕入れることが困難である業界であるため、当社では正確な情報がないと仕事が出来ない仕組みにしています。作業中に変更なども稀ではありません。作業中の変更に関しては、やり替え作業賃などをご請求させていただいています。
更に「朝一刷り本入れ」などと明記してあっても午後から刷り本が入ることもよくあることです。実際にはこの手の多い会社様とは約束違反としてお付き合いしていません。我々は下請けの加工業者ではありますが、仕事はすべて契約で成り立っていると考えていますので、この点はご了承いただいています。
人員配置について
人員配置は各部署の責任者が行います。適材適所に振り分け、作業前に注意事項を伝達します。また、当社では責任者が他の作業や管理と兼任していることがい多いため、全くの別部署で見守り隊カメラIMG_5723 (編集済み)で行動監視しています。
製品検査
検知器類の確認
検知器類の確認については、オペレーターと責任者がダブルで行います。
セパキャリでは表紙ズレ、厚み、大きさを同時検査し、不良品を自動排出します。もちろん排出履歴は取っています。
スタート確認
製本スタート時には、オペレーターがセット後管理者にスタート確認票と一部抜きを提出します。okサインが出てからのスタートになります。管理者不在の場合はフロア―長がチェックしスタートさせます。
チェック表
作業員は時間ごとのチェックを行います。チェック表は当社オリジナルのチェック表にレ点チェックをして記録を残しています。他に稼働時間と作業集計日報をつけます。
終了確認
作業が完了すると、管理責任者が札紙、パレット状態などをチェックし過不足なれば完了となります。完了した製品は出荷待機となり、ラップを巻いて製品置き場に移動します。
出荷確認
当社では出荷は引き取りドライバーに出荷確認をお任せしています。品名部数、出荷状態が適正かどうかを確認していただいています。問題がなければ出荷となります。